きっかけは非常に単純でした。
この寝取られの話が、話題に上った時にリョウは一言こういったのです。
「もし、私が他の男に抱かれたら、藍はどう思うの?」ふっと、リョウに切り捨てられた時の感情が沸き起こり
そして、最愛のリョウが他の男に抱かれている姿を想像して
私はもんどうりをうって、苦しみはじめました。
そう、リョウの目が冷たく笑ったのはこの時でした。
私がリョウのことでこうして苦しむことは、サディズムの性質を
もつリョウにとっては溜まらなく楽しく、嬉しいことでした。
次から、次へとわざと私が苦しむような言葉を耳元で囁き続け
リョウは私の気持ちを鋭いナイフできりつけていったのです。
私は・・・心臓が破裂せんばかりになり胸を押さえて苦しみました。
それは当たり前ですが、嫉妬心を私が受け入れることができなかった
からです。受け入れられないから苦しんだのです。
ある瞬間、ふっと受け入れてしまいました。
リョウが繰り出す残酷な言葉を、嫌なこと受け入れられないこと
ではなく、嬉しいこと受け入れたいことに切り替えてしまったのです。
私のマゾ性はそういうところがあるのです。
そうすると、どうでしょうか?
今までの苦痛はあっという間に快感になり、私は興奮しきって
しまいました。
私が興奮すると、それはリョウの興奮にもつながりました。
そう、この時2人の間に寝取られが成立するようになったのでした。
(つづく)
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