リョウはほとんど亀頭部分に触れず竿への愛撫を徹底的にしました。
時折亀頭部分を包み込むように愛撫して私をびくつかせてそしてしごきまくるのです。
「でちゃう、いっちゃう」リョウはちらりと私を見て、そして愛撫を続けます。
「やだ。」私は思わずリョウに言いました。リョウの手が一瞬止まります。
リョウが何を考えているのかはわかっていました。
もっとも辛い亀頭責めをしようとしているのです。
逝った直後の敏感な亀頭部分を延々と亀頭責めするのです。
過去に何度か、リョウにされそうになって全力で私は抵抗しました。
今回はがっちりと拘束されているので逃げることは不可能です。
こころの中では既にリョウにこの亀頭責めを受けることへの覚悟はできていました。
では、何故、私は「嫌だ」と言ったのか?
これだけ長い時間愛撫され続けられると絶頂に達した後に必ず私は腰に鈍痛を感じてしまうのです。男性特有の嫌悪感のかなりきつい版です。
私だけかどうかわかりませんが、この鈍痛はかなり嫌な感じの生理的なもので、これを経験してしまうと今までの快感など吹っ飛んでしまうくらい一気に冷めてしまうのです。
冷めた状態で亀頭責めを受ければほぼ間違いなく私は2度とこのプレイを楽しむことはなくなってしまうでしょう。
でも、リョウはそんなことは知りません。
「どうしていやなの。何がいやなの?」私は、非常に困りました。
いい雰囲気になっている時に、上に書いたような説明を延々とリョウにしたくはありませんでした。かといって、例の嫌悪感を避けるための方法をリョウに告げるのは本当に恥ずかしいことでした。
私は、もじもじと言葉に詰まっていました。
「いやなの。逝きたくないの?」リョウは畳み掛けるように私に質問をしてきました。
(つづく)
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