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リョウより  ~~雪の言葉(その6)~~

延々と続けた責めも一段落つけ、違う責めをまた開始する。
いつものようにゆっくりと、藍が一番狂う方法で。


それは、藍が二度のドライオーガズムを経験した後だった。
三度目は、さすがに疲れてなかなか頂点に達しなかった。

その時、藍が言ったのだ。
「言葉で責めてほしい」と。

そしてまた、私は閉ざしていた口を開ける。


「気持ちいいでしょう?
 ここをこうされると、すごく感じるでしょう?
 また大きくなったね。
 こんなにすぐに言葉に反応して、恥ずかしい・・。

 かたく、敏感になったね。
 いいでしょう?
 逃げ出したくなるほどの刺激を、与えてあげるね。
 気持ちよくて気持ちよくて、それでも逃げ出したくても逃げられないの。
 もっともっと、快感を送り込んであげる。

 顔が、すごく赤くなってるよ。
 体温が上がってるね。
 まるで女の子みたいに、腰を動かしてるのが見えるよ。
 かわいいね。もっとよく見せて・・・・・」




部屋に、雪が降る。

言葉の雪。
融けてしまう前に、次から次へと降っていく。

ベットにまた、やわらかく消えてしまいそうで、それでも消えない雪が降り注ぐ。

雪は、ベットの上だけでなく
部屋全体を、白く、優しく覆いつくす。

もう、真っ白な雪に埋もれて、何がどこにあるのかわからない。
真っ白な雪に隠されて、誰がどこにいるのかわからない。

藍も私も、言葉の雪に埋もれて、もう、二人の姿は誰からも見えない。
二人だけの世界。


20061125.jpg



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リョウより  ~~雪の言葉(その5)~~

もう十分いじめたでしょう?と、藍が思うあたりで、一度手を止める。

いい加減違う責めをして欲しそうな、そんな藍の目の色を見て
私は、また楽しくなる。

「いいよ。気持ちよくなってごらん。
 ほら、感じて。ここが気持ちいいんでしょう?
 私に触られて、敏感になってるんでしょう?
 もっともっと、気持ちよくなれるよ。

 ね、いいでしょう。
 こうやって延々と乳首を責められるの、好きでしょう。
 やめて欲しいのに、それでもやめてくれないの。
 そういうのに、欲情するんでしょう?

 気持ちいいね。
 こんなに乳首をかたく勃起させて、ひたすらここだけを責め続けるの。
 楽しいね。 楽しい・・

 かわいい顔。こっちを見て。よく見せて。
 感じて、落ちて、狂って、壊れていく顔を私に見せて。

 ・・・・・・」



言葉は、おもしろいほど効果的だ。
藍を、崖から突き落とすように
心を、気持ちを、精神を、見事に一気に落とすことができる。


「言葉は、降り積もらせることのできる雪のようだ」と思う。
雪は、少量だと決して積もってはいかないが
大量に、延々と降り続けると、融けることなく積もっていく。

言葉も、少量だと大した効果は無いが
大量に降らせることで、その姿すら変えて見えるように。
積もった雪が、元々降ってきたものとは
全く別物であるように見えるのと同じように。

言葉の雪は、藍の上に容赦なく降り積もる。

永遠に、雪の夜が続くかと思われるように、私は言葉を吐き出し
藍への責めも続いていく。


(つづく)

20061124.jpg



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リョウより  ~~雪の言葉(その4)~~

私は、知っている。
藍が、この部分に触れられることに弱いことを。

だから、ひたすら責め続ける。

延々と、痛みを与えないように気をつけながら
繰り返し繰り返し、指先に神経を集中させ、ひたすら快感だけを送り込んでいく。

軽く、素早く、そして時にゆっくりと
衣服を身につけたままの、藍の上半身に指を這わせる。

Mである藍は、強く痛みを伴うような刺激すら
実は、好むようになっているにもかかわらず
つねったり爪を立てたり、ぐいぐいと力任せに根元をいじるような真似はしない。

これからずっと、長時間にわたり
私が喜ぶやり方で、私が楽しめるやり方で、私が、責める。

だから、どれだけやめて欲しいと許しを請うても
私は決してやめない。

私のための、私の責めなのだから。


そうやって責めを続けているうちに、またひとつ、藍が壊れていくのが見える。
必死で壊れないよう、原型を留める努力をしているにもかかわらず
藍がまた、壊れていく。

「ごめんなさい。許してください・・」

「私は誰?女王様じゃないでしょう?普通にしゃべって

落ちることを、許さない。
感じすぎることを、許さない。
敬語になることを、許さない。



          私は、リョウ。
          あなたを愛する女。
          あなたが、愛する女。

          だから、もっと壊れて。
          壊れていくところを、私に見せて。




(つづく)


20061123.jpg



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リョウより  ~~雪の言葉(その3)~~

「おいで」

ソファーに座り
これからどうしたらいいのかわからず立ちすくんでいる藍に、声をかける。

          私は女王様じゃない。
          だから、女王様がしてあげないことをしてあげよう。
          女王様じゃないからこそ、してあげられることを。



それは、普段「愛してる」と伝えるためのキスとは、明らかに違うキス。
私が一方的に、藍の唇を啄ばむような、そういうキス。

それでもそこに、もちろん「愛してる」との意味を込めて。

「愛してる、愛してる、愛してる・・」

口には出さないけれど、ひとつひとつ丁寧に
一度啄ばむごとに、話しかけるようにキスをした。

藍は・・・
驚いていた。

当然のこと、だ。
それでも続ける。

「愛してる、愛してる、愛してる・・」


しばらくキスを続けた後、いつもと同じように
藍の身体に手を伸ばす。

びくん・・と、手の動きに反応して、全身に緊張が走るのが見えた。

「あ・・あ・・・・あぁああ・・・」


藍の身体の緊張とは逆に、その時から私の身体の緊張は緩む。
ここからはもう、私の好きにしても良いのだから。



(つづく)


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リョウより  ~~雪の言葉(その2)~~

「キスは禁止」と事前に言っておいたので
藍からの、いつものようなキスは無い。

Tシャツと下着を身につけているだけの姿になって
私の前に、立っている藍。

どうしたらいいのか戸惑っているかのような
私からの指示を待っている飼い犬のような
そんな表情で、ずっと私の側にいる藍。

手を、そんな藍の方へ伸ばす。

愛しい者を抱きしめる手で、藍の頭を引き寄せ
愛しい者を抱き寄せる腕で、藍の身体に腕を回す。

耳元で、わざと息を吹きかけるように聞く。

「どうされたい?」
「いじめてほしい・・」
「誰に?」
「リョウ・・リョウに、いじめてほしい・・」

少し肩を乱暴に掴むようにして、密着していた身体を離す。
睨むように、見下すように目を見て、きつい口調で間髪を入れず、問う。

「女王様には会わなくていいの?」

ふと、緊張が解けたように、それでも自分の意思が固まったのに安心したのか
「リョウに、してほしい」と小さく呟き、藍は脱力してしまう。


それを聞いて、私も覚悟を決める。

          今日は女王様じゃない。この私が、藍を責めるのだと。



(つづく)



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リョウと藍

  • Author:リョウと藍
  • 快楽を求め続けてお互いに相手を狂わせて楽しんでいます。
    本ブログはYahoo! JAPANに掲載されています。

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