リョウに施した緊縛法は、後手縛りという初歩の初歩の縛り方です。
両手を後ろで縛って、胸と腕をまとめて縛る方法で緊縛では一般的でよく見る形です。
リョウは体が柔らかいこともあり、腕を後ろ手に縛られても平気な顔をしていました。
彼女にしてみれば、「なんだこんなものか」という感じであったに違いありません。
事実、私は基本に従ってぎゅうぎゅうに縛り上げないでなるべく縄に余裕を持たせた方法をとりました。
参考にしたサイトによれば、「緊縛は、間接の動きを抑止するのであって新聞紙を縛るように押さえつけるものではない」とありました。私はこれに従いました。
1本目のロープを使いきり、2本目のロープでリョウの両腕を固定したときにリョウの様子は少し変わりました。
今まで余裕のあった上半身の特に腕の間接がほとんど動かなくなったからでした。
「動けないよ・・」リョウがポツリと言った言葉が、非常に心に残っています。
それまで饒舌だったリョウが、急に無口になりただじっとなすがままになりました。
数枚写真を立位で撮った後に、私はゴロンとリョウをベッドに寝かせました。
上半身が全く動かない状態だと不安定になるのか、ベットに移動するのも私が支えながらだったのが印象的でした。
下半身は完全に自由なのですから、歩くのに不自由するはずはありません。
今考えると、これは既にリョウがその世界に入りかけていた証拠なのかもしれません。
ベッドに寝転ばせて様々なポーズを取ってもらうのですがリョウの動きは非常に緩慢になっていきました。
体を起こしたり、回転させたり、ベッドの上で移動したりがほとんどできないのです。
下着を着たまま縛り上げたので、はじめはブラジャーをずり下げました。
胸にかけた縄の間からリョウの乳房が露出しました。
美しい姿に私は見とれながら写真を撮影していきました。
リョウの目が潤んでいました。
顔は少し紅が入り、口を開き気味にしています。
体の動きはどんどん緩慢になり、取るポーズもどうしても艶っぽくなっていきました。
次に、パンティーをお尻まで降ろし、そして足首に絡めました。
写真を撮るために私はリョウに指示しました。
「リョウ。こっちに視線向けて」だるそうにリョウは首を動かして私のほうを向きました。
私はこの時のリョウの表情を忘れることができません。
今までリョウの顔をこれほど見ていたにもかかわらず、ここまで妖艶な表情を見せたのは初めてでした。
(つづく)
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