服の上から乳首を刺激される。
強く、きつく。やさしく、とろけるように。
相変わらずの天才的なテクニックは、私の体に飽和を許さない。
慣れを許さない。いつまでも続く快楽、とろけるような快感。
必死に立ったままでこらえる。
リョウにキスはできないので首筋にキスをする。
意識を保つのがやっと。マゾに堕ちそうなのを必死に我慢する。
堕ちてしまったら、愛してるといえない。それも嫌だ。
我慢する。強弱をつけた強烈な快感で乳首から全身に電流が走る。
そして、リョウが乳首に爪を立てたときに・・・私は堕ちた。
リョウの体にすがるようにして、地面に倒れこんでしまう。
もう、私は奴隷。リョウは恋人ではない。
もう、リョウは女王様。私はリョウの恋人ではありえない。
崩れ落ちて地べたに座り込んだ私はリョウを見上げた。
下から見上げるリョウ女王様は眩しい。
恥ずかしくて、リョウ女王様の姿をきちんと見れない。
私は泣き出した。この気持ち・・・・どう表現すればいいのだろう。
嬉しいとか、幸せだとか、感動したとか。
そういう日常にあるものでは説明できない感覚。
絶対的な美を見たときに人が呆然としてしまうその感覚に近い。
思わず、眩しくて目を伏せると、リョウ女王様は髪を掴んで
顔を上げさせた
ああ・・・・美しい。。
美しい姿をじっと見るのは罪のような気がしてちらちらとしか
リョウ女王様を見ることができない。
私の目を見つめながらリョウ女王様は最初の命令を下す。
「奴隷としての挨拶をして。」(つづく)
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