コンクリートのブロックの上にそのまま座り込んで
じっと、リョウは目を瞑っていました。
膣の中にしっかりと固定され、クリトリスに当たる振動に
リョウは集中していました。
ゆっくり、ゆっくり脚を広げ、腰を突き出すような状態に
なりそうになったとき、人がとおりかかりました。
リョウも私もはっと現実に戻り取り繕います。
「移動しよう。」人が行きかうようになってきたので私は場所を
変えようと思いリョウの手を引きました。
「まって。」リョウが逆に私の手をひっぱりました。
「ゆっくり。お願い、ゆっくり歩いて」体の中心に杭をうたれた状態で普通に歩くのは
かなり困難なようでした。
リョウは、少し不自然に脚をひきずるようにして私に
必死についてきました。
少し奥に隠れた場所を見つけて私達はそこのベンチに
移動しました。そして、そのベンチにリョウはすわり
また、オルガスタの振動に集中していきました。
私は辺りを監視しながらシャッターを何度も何度も切りました。
リョウの赤い唇がぽっかりと開き、目をしっかり閉じた表情は
非常に淫靡な世界をその場に作っていきました。
(つづく)
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