「駄目だよ・・・・。歩けない・・」そう、私の恥ずかしいところには、人工的に作られた冷たいものが入っているのです。
藍の、いたずらです。
ネット通販で手に入れたというそれを
デートの途中で鞄を大きく開け、見せてくれたのです。
そして私をトイレに連れ込むと、私にそれを舐めさせ、私の下着を下ろし
スカートに隠れた部分に、強く押し当てたのです。
私のその部分は、ほとんど抵抗することもなく
案外簡単に飲み込んでしまいました。
鞄の中身を見せられて
一度も感じたことのないその感覚を、味わってみたいと思ってしまったこと。
藍自身を欲してしまうほど、その濡れた私自身を藍に愛撫されてしまったこと。
その二つが重なり、もう十分すぎるほど、私の身体の準備は整っていたのです。
そしてその状態で、藍は私にとんでもないことを命令するのです。
その手の日記などでは、何度か見かけたこともある行動なのですが
実際に私がすることになるなんて、想像も出来ないでいたことなのに・・。
でも私は、その命令とは正反対に嬉しそうに笑っている藍に、背けないでいます。
あそこに銜えたまま、ゆっくり歩き出しました。
どうしても、不自然な歩き方になってしまいます。
周りの雑踏の音にかき消されて、幸い他の人には聞こえないようですが
私の中では僅かな音と共に、僅かな振動が伝わってきます。
僅かとはいっても、それはあり得ないほどの振動で
私はすぐに立ち止まってしまいそうになります。
その度に
「止まっちゃ駄目。変な歩き方すると、みんなにバレるよ。ちゃんと歩いて!」と、言われてしまいます。
何度も
「もうダメ。歩けない」と訴えても
藍はその足を止めて、待ってはくれないのです。
藍の右腕に絡めた手で、まるで引っ張られるように歩きました。
「お願い。ゆっくり歩いて・・・・」一歩一歩、
「歩いているんだ」「入っているんだ」という実感の中
左右の足を交互に前に出します。
(つづく)
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