「もういい。ありがと。」リョウに静止されて、私は正座の姿勢で今の自分の状態をようやく自覚しました。
先ほどの聖水拝受の時にたっぷりと顔にかけてもらったせいで髪はびしょびしょでした。ぽたぽたと髪から水滴がこぼれていきました。
全身びしょ濡れです。流石に寒いとおもいました。
既に聖水は体温ではなく、真水のような冷たさでした。
ボーっとして現世にもどりきれてない私にリョウはシャワーの準備をしてくれました。
暖かいお湯が頭からかかります。リョウは丁寧に自分の手で私を洗い流してくれました。私のペニスは、お風呂場の前のプレイのままでしたのでローションが大量に付いたままでした。
リョウは石鹸を手にとって綺麗に洗い流してくれました。
いつの間にか、リョウは女王様ではなくなっていました。
普通のいつもの優しい、いい女になっていました。
私も、リョウに洗われている間に奴隷の被虐心や高揚感は消えていきました。
まさに、お湯とともに洗い流されていくような感じでした。
「髪、洗ってあげる」「うん。ありがとう」リョウに髪を洗ってもらうなんて久しぶりです。
すごく気持ちいいのです。
「でようか?」「うん。」バスタオルを巻いて部屋に戻りました。
そこには、先ほどまでの調教の名残が散乱していました。
私は、きちんと終わりの儀式をしたいとおもいました。
ベッドに戻って、リョウの前で正座しました。
「調教ありがとうございました」頭を下げる私でしたが、本当の気持ちが入っていました。
リョウは私に近づいてそっと胸で抱きしめてキスしてくれました。
本当に本当に幸せでした。
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