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リョウの日記 ~兄のこと(6)~

3月に日記(兄のこと(1),(2),(3),(4),(5))を書いてから
もう、ずいぶん時が経ってしまいました。
現実には、こんなに時が流れているにもかかわらず
兄との記憶は薄れることもなく、新しく思い出したことがあるわけでもありません。

ほとんど、何も変わっていないのです。

でも、以前日記を公開した後に頂いた、励ましと共感の文章の中に
ハッとする言葉がありました。

そして、日記にしようと思いました。
ただ、実際に文章にするには、まだ、時間が必要だったのです。



兄は、私が結婚するより時には、すでに結婚していました。
当時子供が一人いて、それはそれは幸せそうに見えました。

私の結婚式にも出席してくれた義姉が、結婚後数ヶ月してから私にこう言いました。
「亮ちゃん(私のことです)のお兄ちゃんね。
 亮ちゃんの結婚が決まった時に、私にこう言ったのよ。
 「もう、亮子を守ってやらなくていいんだな・・」って。
 内緒にしてって言われてるから、聞いたことは秘密ね」


私の体温が、急激に上昇しました。
「頭に血が上る」というのは、こういうことなんだと思いました。

私は、兄にいつ、守られていたというの!?
私は、兄に守ってほしいと言った!?
私はあの時、誰かに守って欲しかったのに!!
守るのと逆の立場だった兄が、何を言ってるの!!

でも、義姉の前で叫ぶわけにはいきません。

何事も無かったように「そう・・」とだけ言って、その場を離れました。


そのことを、以前藍に話しました。
藍は冷静に「そうだろうね。そう思ってたんだと思うよ」と・・。
私はすぐには、その意味を理解できませんでした。

何故!?私は、兄に守られていたとは、全然思えなかったのに!?


その言葉を言った兄の気持ちを理解したのは、ずいぶん後のことでした。
藍が何度も
「どうして嫌なのに、嫌って言わなかったの?
 その辺のところが、どうしても理解できないよ」
と言っているのを聞いて、やっと分かったのです。

「ああ、兄は私が嫌がっていることに、ずっと、今でも、気がついていなかったんだ」と・・。


(つづく)


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リョウと藍

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  • 快楽を求め続けてお互いに相手を狂わせて楽しんでいます。
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