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憧憬(その7)

もう暑い季節。涼しくしていても汗をかく。
ましてや、足の指は無理に狭いところに密閉されていて
汗をかきやすい。

だから、私はリョウ女王様の足の指を舐めるのが好きだ。
汗のにおいと汗の味を感じることができる。
ほんの少しそうした感覚を味わうたびに、意識がふっと
飛びそうになるくらい気持ちよくなる。

本当は頬ずりしたい。
リョウ女王様の足に頬ずりして愛撫したい。
何故、私はこんなに足に、そして脚に惹かれるのだろう。
勿論、リョウ女王様のような美しさがなければ惹かれはしない。
やはり、服従感なのだろうか。差別感なのだろうか。
それとも、屈服感なのだろうか。

固い地面に正座させられているのも忘れて舐めることに
集中してしまう。
(前に、舐めさせて頂いた時は脚まで舐めたっけ・・・)
ふとそんなことを思い出した。
でも、今はとてもそんな気分にはなれない。
奴隷の私が許されるのは汗で不快な気分になっているはずの
足先だけで満足するべきだ、そんなことを考えた。

両足とも順に舌で綺麗にさせていただいた。
口の中にリョウ女王様の味とにおいが残っている。
つばを飲み込むのがためらわれる。
こんなに身近に女王様がいるのをこのままにしたいとおもう。

「ありがとうございました。」

足を舐めさせて頂いたお礼を言って私は喜んで平伏する。


(つづく)



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リョウと藍

  • Author:リョウと藍
  • 快楽を求め続けてお互いに相手を狂わせて楽しんでいます。
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