藍が、何度目かの制止をした時に、小声で私に言った。
「ねえ。 ひょっとしてこの間のアレ、する気なの?」「アレ」とは、藍がネットで見つけてきた愛撫の仕方のことだ。
イク直前に、イク為の動きを止め
敏感な先端部分だけへの愛撫に切り替えると、男は狂うらしいのだ。
私は笑う。
「なに? してほしいの?」「いやいやいや。してほしくない。いらない。やめて」
なんて、否定的なのかしら。
そこまで否定されると、してみたくなるのが人間ってものじゃないの。
それに、その言い方は全然してほしくなさそうには聞こえないよ。ちょうど、周りに人気が無くなったところで、私は直接藍に口を近づける。
青空の下、誰にも気づかれず行われる、二人だけの秘密の行為。
思った通り、強すぎる刺激を受け続けた藍の身体は、すぐにイク為の準備に入る。
私はすかさず動きを止め、手だけで、先ほど藍が否定した行為にうつる。
「うぁああああ。 駄目、ダメ。やめて、やめて。お願いだから!」あまりの反応に私も驚いたが、一番驚いたのは藍だったようだ。
「これって、本当にすごいね・・。 はぁ・・・・。 あんまりにもすごくて、全然耐えられないよ」そういうこと言うと余計にされることを、藍はまだわかっていない。
いいえ。
されるとわかっていながらも、言っているに違いない。
2回、3回と同じことを繰り返すうち、さすがに本当にこれ以上は無理になってきたので
最後の時を迎えさせてあげることにした。
本当は、最後ではない最後。
私だけが知っている、最後。
藍が最後だと思っているところが、最後ではない最後。
もう一度周囲を見渡して、誰もいないことを確認した。
「藍? ちゃんと、誰も来ないか見ておいてね。 そうじゃないと、藍が恥ずかしいよ」(つづく)
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