「足。 舐めて」少し強引に口元に近づけた足を、藍は素直に私の足の指を口に含む。
いつも、私を感じさせるために、愛撫する時の舐め方とはあきらかに違う。
仰向けに寝転んでいるので、顔を横に向けても私の足の指を上手く舐めることが出来ない。
親指だけを、かろうじて口に入れているだけ。
そのうち、呆けたようになり、口に集中力が無くなってきた。
口を開けたまま、私の足が藍の顔から離れたのだ。
「どうして離すの」決して、強い口調ではない。
女王様が奴隷に命令するような口調では、話していない。
それでも、藍は一瞬びくっと身体を震わせた。
まるで、怒鳴りつけられた子犬のように。
顔が強張り、目を見開き、私を凝視した藍の顔は
恐怖心に怯えるようでもあり、またそれに心を打ち振るわせるようでもあり
どこか、何かを期待するようでもあった。
そしてそれは、その後の私の心の変化をも生み出すことを
この時の私達はまだ気づいていない。
「あ・・あ・・・あ・・・・・」何かを、言おうとしているのかもしれない。
でもそれは、私に侮辱されることを嫌った反応には見えない。
その時の藍の顔が、あの時以来私の頭から離れない。
思い出すと、自分の中の鬼畜な部分が増幅されるようだ。
藍が望む私。
それとは違った、私が望む私。
私は再び足を藍の口に入れる。
「ちゃんと舐めて」少し舐めるが、また藍は口から離してしまう。
どう見ても、その状況に陶酔していて頭が真っ白になっているようだった。
私はそれ以上足を舐めることを強要せず、亀頭責めだけを続けた。
(つづく)
リョウの愛撫日記 ~~これは、序章にすぎない シリーズ一覧
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