こうして、私がリョウの調教をうけるという関係がチャットの世界で進展していきました。
始めの数日こそ、受身の私が責め手のリョウをひっぱるような感じでスタートしていきましたがリョウの手綱捌きは絶妙で、気がつけば私はリョウの言葉に翻弄されていきました。
チャットでの調教が終わると、体中の血が沸騰して意識が朦朧としてしまいました。
勿論、いつもいつも成功していたわけではありませんが、ほとんどの場合私はリョウの言葉責めで半狂乱にさせられました。
リョウは、自分でネットを使って様々なことを学び始めました。
それほど多くはないのですが女王様のサイトを訪れて様々な責め方や、言葉使いを学び日に日に女王様らしくなっていきました。
彼女の偉いところは、サイトの情報を鵜呑みにしないことです。
必ず、私向きにアレンジして、私が好む責め方だけをピックアップしてそれを私に施すのです。
自分の好みを混ぜたり、人の意見を混ぜたりしないで、ただただ私が狂うようなことだけ利用して使うのです。
「奴隷」とリョウに呼ばれだしたのはいつだったかわかりません。
差別的な言葉であるにもかかわらず、私は普通に受け入れていました。
その方が居心地がいいとおもったからです。
チャットやメールの世界ですっかり出来上がったリョウと私の関係は、現実の世界でも同じようになるのでしょうか?
あくまでも空想、妄想上のお遊びでおわるのでしょうか?
それは、当時のリョウにも私にも分からないことでした。
そんな中で、私達はとうとう逢瀬を迎えることになりました。
次の日記連載は、その戸惑いの中での逢瀬について触れることになります。
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