リョウの話はもう少し続きます。
「本当だよ。
ああいうのを、欲情してるって言うんだろうなって思うよ。
だけど、「舐めたい」と思ったのは、初めてだよ。
精液そのものを、舐めたいというのとは、違う。
ペニスを、舐めたかったんだ。」リョウは私のペニスをなめ清めると、お手洗いに向かって
歩いて行きました。
私は身だしなみを整えて、リョウを待っていました。
逝けないままで終わるとリョウは欲求不満であるということを
私に良く訴えていましたがこの日は少し様子が違っていました。
少し赤みがかかったリョウのほほは、若く生命力がみなぎって
見えました。
もう、別れる時間でした。
リョウは改札をでて車に向かって歩いていきます。
私はずっとリョウを見送っていました。見えなくなるまでずっと。
リョウも何度も何度も振り返りました。
愛してる。
愛してる。リョウ。
私は心の中で何度も何度も繰り返しました。
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