Love Letter

リョウとは、普通に会話できるようになってきました。
前と同じようでもあり、同時に違うようでもあるような不思議な
感じです。
やはり今回のことは二人の間ではエポックメーキングなことであるには
変わらないようです。

何かの話の流れでこんな会話をしました。

「藍は何回振られたの？」

「え？何回だろう。いっぱいあるよ。」

「数えられないほど？　覚えて無いの？」

「う～～ん、全部思い出すのは大変だな。。」

「そうなんだ。」

私はちょっと気になり聞いてみました。

「リョウは何回振られたの？」

「うん、簡単だよ。１回かな・・
　でも振られたうちに入らないかな？　付き合ってもいなかったし」

リョウの１回は、きっと彼女のおにいさんのことです。
振られたわけではないのだけれども、実らなかった気持ちのことを
こう表現しているのだと思います。

勿論、前の日記に記したように、リョウの恋愛経験は普通に比べて少ない
方なのですからある意味当たり前なのかもしれません。


リョウが繰り返す、「愛って何？」という質問が生まれる背景には
彼女が振られたことが実質的にないことがあるのかもしれません。

リョウが繰り返し私にする質問があります。

「愛って、何？」

あまりにも単純な質問であるが故に真面目に聞かれると
簡単に答えにくい質問です。
人類がこの世に生まれてからずっと問われ続けて来た質問
でもあるし、いままできちんとした回答がでていないもの
でもあります。

リョウが欲しがっている回答を私はいままでに出せていません。



「どうして、愛してるって思えないんだろう。
　どうして、愛せないんだろう。
　そんなに、難しいことじゃないはずって思うのに。」


リョウは真面目に最初の質問の答えを考えているようです。
そして、それが今回の私との関係を終焉させることの原因
だったようです。

リョウの言った言葉、メール、チャットのログ。
何度も読み返しているのですが、私にはリョウが何を悩んで
いるのかがピンと来ないというのが現状です。


そんな中で、少し気になっていることがあります。
それは、この言葉です。

「寂しいと思う時に、藍はいない。」

リョウは別れる直前に吐き捨てるように私にいいました。
リョウにとっての愛の本質はこれなのかもしれません。

いままでに、何度かこうして別れそうになったことはありました。
でも、私は心のどこかでこれなら別れないな、と思っていた所が
ありました。

だからこそ、この日記にもあまりそうした事柄を書いたりは
しませんでした。
でも、今回の場合は、私はもうだめだと思っていました。
だから自分の気持ちの整理をし始めているところでした。
少なくとも事実を受け止めなくてはならないと考えているところでした。

リョウにも今日、そう話しました。

「あのね、何かが壊れた感じがする。
　だから、何もかにも元通りという感じではないんだ。
　勿論、いままでもいざこざが起きるたびに全てが元通りでは
　なかったよね。それと何が違うのかはうまく説明できない。
　でも、やっぱり何かが違うんだ。」


何が違うのでしょうか？
私が今なんとなく思っていることはこんなことです。

リョウと私は長い月日を共にしていつの間にか１つであることを
感じれるようになってきていました。ぴったりと１つの感覚を
共有することができるようになってきていました。

でも、今回のことは、やはり二人は一人ではなく、それぞれの
人間なんだなということを嫌でも強く意識させる出来事であった
ような気がしています。

リョウだけでなく私も気持ちの整理にはもう少し時間がかかりそうです。

私は自惚れていました。
ある程度、女性の気持ちは理解できるようになっていると。
実際は全然でした。理解なんて全くできていませんでした。

何度かメールをだして、返事が無くて、私はもうこれ以上
出しても仕方がないと思って出すのを止めていました。
そのときのリョウの心境をリョウは教えてくれました。


　「待ってた。
　　さっきもそうだけど、昨日も、おとといも。

　　たぶん、こうやって話かけなかったとしても
　　ずっと、待ってるんだと思う。

　　何日か待って、メールもチャットも、何の音沙汰も無くなって
　　そうやって、何日も何ヶ月も何年も、過ごすんだろうって思ってた。」



アオイさんから頂いたコメントのとおりでした。


全然わかってないのだな・・・
ショックでした。

女性は男性よりも切る時にはすっぱり切るというのが
私の経験からの法則でした。
でも、それは必ずしもいつでも誰にでも当てはまるもの
というわけでは無いのですね。


でも、同時に女性とはなんて愛しい存在なのだろうとも
思えるようになりました。

あれだけ連絡を絶っていたリョウから一言メッセージが
ありました。

「少し、話せる？」


その後電話で話をしました。
少し、よそよそしい感じになってしまっていました。
お互いに一度は気持ちをまとめたんだなということを
意識せざるを得なくて、それは私をまた悲しい気持ち
にさせました。

でも、何十分も話をしているうちに、やはり少し前
までの私達の言葉使いや話し方に戻ってきていました。

具体的に話した内容はきちんと覚えていません。

ただ、今回のことはリョウが心を決めて別れようと
決心してのことだというのはわかりました。

微妙な言い方でした。
別れたくて別れるのではない。
別れようと決心して別れた。
自分が決心したというのを分ってもらうために
私（藍）をひっぱたいてタンカを切った。と。


よりを戻したというにはまだ早いのかもしれません。
もう少しリョウと話をしてみようと思います。

泣くことができました。
ずっと、現実感がなくて。
別れた事を事実とは思えませんでした。

このブログをどうしようかと考えた時
とたんに涙があふれ出てきました。

trulyさん、pinksappireさん、アオイさん
その他、匿名でコメントくださった方
管理人にだけわかるコメントを下さった方
メールを下さった方

本当に有難うございます。
まだ、現実のこととして受け止めれなくて
お返事をかけないでいました。

習慣で、日記に向かってしまいます。

リョウと付き合うきっかけになったのは
彼女とのある共同作業でした。

長く付き合うようになって、そういえばここ最近
忙しさにかまけて共同作業をしていませんでした。


なんで、気が付かなかったのだろう。

メールを出しても返事がありません。

連絡が取れなくなってしまっています。
別れ話の前に、リョウが私に訴えかけていた沢山の言葉。

私はきちんと理解しきれていなかったようです。
そして、今もきちんと理解できていません。

今日、リョウと別れ話をしました。

呆然としていて、今は言葉になりません。