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人目を気にする余裕もなく(その4)

コンクリートのブロックの上にそのまま座り込んで
じっと、リョウは目を瞑っていました。
膣の中にしっかりと固定され、クリトリスに当たる振動に
リョウは集中していました。

ゆっくり、ゆっくり脚を広げ、腰を突き出すような状態に
なりそうになったとき、人がとおりかかりました。

リョウも私もはっと現実に戻り取り繕います。

「移動しよう。」

人が行きかうようになってきたので私は場所を
変えようと思いリョウの手を引きました。

「まって。」

リョウが逆に私の手をひっぱりました。

「ゆっくり。お願い、ゆっくり歩いて」

体の中心に杭をうたれた状態で普通に歩くのは
かなり困難なようでした。
リョウは、少し不自然に脚をひきずるようにして私に
必死についてきました。


少し奥に隠れた場所を見つけて私達はそこのベンチに
移動しました。そして、そのベンチにリョウはすわり
また、オルガスタの振動に集中していきました。

私は辺りを監視しながらシャッターを何度も何度も切りました。


リョウの赤い唇がぽっかりと開き、目をしっかり閉じた表情は
非常に淫靡な世界をその場に作っていきました。



(つづく)


20070823.jpg



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リョウと藍

  • Author:リョウと藍
  • 快楽を求め続けてお互いに相手を狂わせて楽しんでいます。
    本ブログはYahoo! JAPANに掲載されています。

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