「もし、吸血鬼というものが実在して実際に血を吸われるとき
どう感じるのだろう?」
私はそれが酷く甘美なもののような気がしています。
体の芯が蕩けるような、そんな快感を感じるのではないかと理由は
ないのですが妄想しています。
リョウの愛撫を喩えるとそれはまさにこのことなのではないかと
時々思います。
時々体に走る痙攣。甘美な電流。そして卑猥な音。
体がとろとろに熔けていくこの感じはまさにその妄想にぴったりな
気がしています。
「アッ・・・アァァ・・・・・・」リョウの舌が耳から首筋そして敏感になった腋を通り過ぎて
腰骨から下腹部へ移動していきました。
その間もずっとリョウの指での乳首への刺激は続いていました。
上がっては下がる、リョウの愛撫。
浮き上がっては沈む、私の快楽曲線。
リョウは私を横に寝かせて背後から愛撫をしました。
耳の中に舌を入れられて、上半身をリョウの右手で愛撫されました。
まるで、女性が愛撫される時のようなそんな体勢です。
肩の後ろから背中の上部に舌の感触が来た時に、私は全身の
震えを止めることができなくなりました。
あまりにも体全体が敏感になってしまっていて、何をされても
気持ちよくなってしまう状態でした。
(つづく)
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