「苦しめる」「苦しめさせられる」
その相反する行為の中で私達は強く結びついています。
「昨日はやっぱり、リョウが自分で必要ないのに誘ったんだよね?
それって、やっぱり私が「寝取られて」って言ったのが影響してるのかな?
寝取られてってお願いした時は、リョウは1週間先ねっていったよね。」
「そうだよ。
やっぱり、心のどこかで「嫌だ」って思う部分が、もちろんあるのね。
だから、抱かれなくて済むなら、抱かれたくなんて、ない。
だけど、藍が寝取られて興奮するなら、わたしはそれに乗ろうと思って。
藍がメールで、『リョウからの返事が来ないとドキドキする』というような
内容のを、送ってきたよね。
それを読んで、『一週間後』って言ったのに、それでも『ひょっとして今日も』
『ひょっとして今も』って、苦しんでるのなら、それならいっそのこと
「これから」それをしようって。
この先も、藍が『ひょっとして今日も』って、思い続けるように、仕向けるために。」
「意味をもう少し教えて欲しい。
消えていないとどうして、昨日(日曜日)なの?
どういう風に消えていないの?」
「もっと、いじめたい、苦しめたいって思ったからだよ。
そして、それをすることによって、わたしが興奮して、欲情したからだよ。
その欲情をおさめるために、1人でオナニーをするのじゃなく
すぐそばにいる、男の体を使っただけだよ。
そうすれば、藍も喜ぶでしょう?」
「苦しめたいためだけに、寝取られをしむけてくれたの?」
「もっともっと深く、これから毎日夜が来るたびに藍が苦しむように、だよ。」
リョウのもくろみは成功しています。
私は夜、ふとした時間にリョウのことを思い出します。
そして同時にひょっとするとと思い、そのたびに胸を痛め苦しめられています。
(つづく)
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