その日は久しぶりの逢瀬でした。
逢瀬の前から、是非リョウの女王様姿を写真に残そうと
その日はあれこれと準備をして2人で部屋に入りました。
着替えている時の姿を見せたくないと別室に籠もった
リョウが高いヒールを履いてボンデージに身をつつんで
私の前に表れた時、私はカメラを持ったまま息を呑みました。
似合うとか似合わないとかそういう次元ではありませんでした。
美しい。本当に美しい姿でした。
細く長い脚に高いハイヒールを履いた姿は私を圧倒しました。
体中の力が抜けてしまった感じでした。
(だめだ、かなわない)か細いリョウに力では負けるわけないのに、私はその圧倒的な
美しさと迫力に降参してしまっていました。
人は自分より圧倒的に強いものを見ると2つの反応をするそうです。
1つは、相手に抵抗・反抗をしようとする。
1つは、相手と同化して相手の一部になろうとする。
私は勿論、後者の状態でした。
圧倒的な美しさの前に、私はその場にひれ伏し
同化してしまいたい気分でした。
シャッターを押しながら次第次第に私の奴隷の
スイッチが入っていきました。
そして同時に、私の表情を見ながらリョウの表情は
女王様のそれになっていきました。
(つづく)
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