どうやって、リョウを振り払ったのか?
私には全く記憶がありません。ただ、もう必死でした。
これ以上はダメだということだけ感じて、私はリョウを振り払った
ようです。
手を使ったのか、足をつかったのか、体をよじったのか?
とにかく我慢しきれずに暴れたようです。
リョウはそれでもまだ納得いかなかったようです。
執拗にSEXを続けたいという趣旨のことをいいました。
私も、本当であればこのままリョウと狂いはてたかったのです。
この時丁度様々な問題を自分自身抱えていて、何もかもから
逃げ出してリョウとの交わりに没頭したいと心から思っていました。
でも、私はふと思ったのです。
これで、リョウとの関係を終わりにするなら、そんな向こう見ずで
やけっぱちなことをするのもいいと思います。
でも、私にはそれだけはしたくないし、嫌だと思いました。
私は少しだけ正気に戻ってリョウを諭しました。
リョウは非常に不服そうでした。そして、リョウはぼろぼろと
泣きはじめました。
その気持ちは何故か私の心を震わせました。
同じ事をリョウも私も感じているとこの時思いました。
黙々と服を着て、そして部屋を出ました。
別れる時の雰囲気は、やはり少し険悪な感じでした。
手を振ってもリョウは振り返ることも無く去っていきました。
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