ふと梅雨のシーズンに入って、雨を意識するようになりました。
雨というと私はリョウとのあるデートを思い出すのです。
さっきまで、それほど天気が悪くなかったのに急に大雨が
振ってきたことがありました。
私達は傘をもっていたにもかかわらず、かなり濡れてしまい
雨宿りに入った喫茶店で身動きができなくなりました。
目的のパスタ店まであとほんの少しだというのに
とてもこの雨では歩いていくわけにはいかず
この日、一緒にパスタを食べる約束は延期になってしまいました。
目的がふっとなくなって、2人はコーヒーをすすりながら
ぼんやりしていました。
リョウは店内を向いていて、私は外の大雨をみていました。
何をこの時話していたのか、もう覚えていません。
でも、私にとってこの風景はものすごく強い印象を残していました。
外で降っている大雨のカーテンのせいで、私達2人が
世界から隔離されてしまったかのような気分になったのです。
事実、大雨のせいで都会の真ん中で急に人がいなくなっていました。
都会の真ん中で私達2人だけになってしまった気がしました。
この時間、私はすごく幸せでした。
リョウは何を考えていたのでしょうか?
そして、この時の出来事を覚えていてくれているでしょうか?
また、2人きりの世界に迷い込みたい。
愛してる、リョウ。
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