このままの体勢だとリョウが苦しむ・・・
何度も何度もリョウの中で痙攣を起こしそのたびに
精を吐き出しながら薄れ行く意識の中でそんなことを
考えていました。
少しだけ重心をリョウの体の中心からずらしたところで
私は意識を失いました。
リョウも全く動かなくなりました。
絶頂を迎えてはいなくても体の痙攣は止まらないまま静かに
なってしまいました。
・・・・・・・
多分、長くて数分。実際は1分程度の時間だったのでしょう。
でも、私は自分が長い長い眠りに入ってしまった気がしました。
リョウも同じようなことを言っていた記憶があります。
私が体をピクリと動かすと、リョウもすぐに目を覚ましました。
「ん・・・・」声を出したのはリョウが先でした。
私がリョウに預けていた体を起こすと目の前にリョウの顔が
ありました。
美しい顔でした。
女性が愛されて満足した顔というのはこういうものなのでしょう。
汗をぐっしょりかいていました。シャワーを浴びようとすると
リョウが「嫌」と拒否をしました。
交わったままでいたい。リョウはいつもそれを望みました。
(つづく)
なすがまま シリーズ一覧
最近のコメント