ようやくとれた2人の時間。
まとまった時間、逢瀬できたのは本当に久しぶりでした。
何も迷うことなくただひたすら喜びを共有しました。
本当にいろいろなことがありました。
こんなに長い時間、ただただ交わり続けたことはいままでそれほどなかった気がします。2人とも前日からこの日を待ち遠しく思っていました。
朝が来るのが待ち遠しいなんて、子供の時みたいだと自分でもあきれていました。
部屋に入り服を脱ぎ下着姿になったところで私達は固く抱きしめあいました。
前日のチャットで
「強く抱きしめてほしい」といわれていたことを思い出して
リョウに回す手に力を入れました。
リョウの体は小さくなって、背骨がきしんでいるのが判りました。
はかなげになる彼女の呼吸が愛しくて仕方ありませんでした。
ベッドに倒れこんで、お互いに下着を脱ぎ去ってまた抱きしめあいました。
直接肌と肌が触れ合って、リョウは私の胸の中で熱い吐息を吐き始めます。
細い華奢な腕が私の首に巻きついて、私の髪を優しく撫でます。
ああ、生きていて良かった。またこうして抱き合える。
長い長い1日の幸せな時間の始まりでした。
(つづく)
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