明らかに動揺を隠し切れずに血迷いはじめている私にリョウは冷静に言葉を
重ねました。
-----12通目-----
なんで?関係無いことなんてないじゃない。。
私とリョウにかんけいないことなんてなかったじゃない。。
言いたくないことだってあるの。
私だって、いろいろとやってみたいこともあるの。
あなたとじゃ、上手くいかなかったことだって、楽しめる方法を見つけたの。-----13通目-----
だれかに。。。つけられてもいいと思う人につけられた?
誰かに。藍じゃない、誰かに。
私が、この人ならいいやって、思った人に。
そんなのありえないよ。。。
ありえないって否定したいのに、目に入ってくるのは、紛れも無いピアス。
しかも、私の体を貫通してる。
誰に、見せるためだと思う?
誰に、喜んでもらうためだと思う?-----14通目-----
やだやだ。。。
だって、だめだったじゃない。。
それに、リョウはSでいじめてくれたじゃない。。
もう、藍をいじめるのも、楽しくなくなってしまうかもしれないね。
いじめられる快感を知ったら、きっと、戻れなくなってしまうよ。リョウに何度も拒否されて未だに適わないことをリョウはちゃんと覚えていました。
それを私以外の第3者に許したという設定で私を嫉妬に狂わせるための
道具に使いました。
私は見事にリョウの術中に嵌り眩暈を起こして立っていられなくなりました。
こういうところ本当に怖いと思います。
リョウは、その気になればいつでも私を壊すことができる人なんだと
再認識させられます。
(つづく)
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