もう、私は完全に正気を失っていました。
-----15通目-----
うまくいかないこと。。あったの。。?
どんな楽しい方法なの?そんなのありうるの?
ね、ちゃんと教えて。
何も無いよ。私が愛してるのは、藍だけだから。-----16通目-----
何かの間違い。
夢だよきっと。目が覚めると消えてるはず。
夢でもなんでもないよ。ただの、想像。
現実じゃないよ。-----17通目-----
何があったの?いったいどうしたの?
私が愛してるのは、藍だけだよ。-----18通目-----
なんか、世界でたったひとりぼっちになった気がした。
リョウが見えなくなるとこう感じるんだね。
ごめんね。でも、私はずっとここにいるよ。
藍のそばに、ずっと。そして、この日の責めは終了しました。
私は混乱した頭を収拾するのに必死でした。
初めから、空想のお話のはずでした。
それは判っているつもりでした。
でも、リョウのこの嫉妬責めはあまりにも私の精神を狂わせるのに
十分なパワーをもっていることを2人とも気がついてしまいました。
(つづく)
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