Love Letter

長く長く唇を交わらせてながら、リョウの背中をまさぐりました。
舌の絡め方と背中の手の動きを連動させるように動かすとリョウは
私の頬に両手を当ててうっとりとした表情を私に見せました。

（こんなキス、リョウがするようになったんだ・・）

「ＳＥＸのどんな時も頭のどこかに冷静な自分がいる。」
リョウは私と出会ったころこんなことをいっていました。
でも、こういう情熱的なキスをするリョウの姿にはとても冷静な彼女の
思考はありえないように見えました。

私は唇を少しだけ離してリョウの瞳を覗き込みました。

「綺麗だね。本当に綺麗だ。ずるいね、モデルみたい。」

リョウは少し拗ねたような表情をしました。
でも、それは彼女が最も恥ずかしく嬉しい時にする表情です。
私は唇から首筋そして耳へとキスのポイントを替えました。
そして胸に手を回してほんの少しだけ乳首に触りました。

「アッ！」

小さい悲鳴が部屋に響きました。長く愛撫することは決してしませんでした。
リョウの体の性感帯は私が世界で一番良く知っています。
悲鳴を上げるまでになった体は次の快楽を求めて待っているのです。

私はリョウの手を頭の上にもっていかせてゆっくりと脇に舌を這わせました。
反対側の乳首を優しく摘みながら下舌を這わせると背中に近い筋の所を
舐めた瞬間にリョウの体がぎゅーっと縮みあがりました。

「あぁ・・・」

リョウの吐息は非常に艶かしいものでした。


（つづく）






深い絶頂と眠り　シリーズ一覧