次の日の朝、一番のメールがこうでした。
昨日の夜、藍が望むことをしてきたよ。
私自ら誘って、自ら肌に触れて、口に含んで
上に跨って、腰を振ったんだよ。
長い時間、交わってた。
その間ずっと、私の中に入ってた。
2人とも夢中で、抱き合った。
もっと知りたい?
知りたいなら、教えてあげる。
このメールをもらった時の衝撃は今でも忘れません。
心のどこかで、ひょっとしたらと思っていた甘い考えを
粉々に打ち砕かれたメールでした。
知りたいと返事をした私に、リョウは次のメールで
こう告げて出かけていってしまいました。
私が帰ってくるまでに、読んでおいて。
内容を、ちゃんと把握しておいて。
何度も何度も読んで、言葉を理解するだけじゃなくて
どういう状況だったか、ちゃんと想像して
映像として、頭に入れておいて。
私がどんな顔をして、抱かれたか
私がどんな声をあげて、喘いだか
私がどんな体勢で、抱かれたか
私が何に興奮して、何をされて濡れたのか
全部、想像で映像として、鮮明に頭に入れておいて。
私が帰ってきたら、それがあってたかどうか
確かめてあげる。
私はリョウの言葉にめまいを感じながら、彼女の帰宅を
待っていました。
(つづく)
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