リョウの体のことはリョウよりも私の方がわかっているのかもしれ
ません。リョウの体の火、情欲の火は彼女の意識より先に体が火照
ることで現れます。
1番最初が吐息。2番目が目の周り。
この2箇所が熱を帯びるのです。
この2箇所が火照ると、リョウがリラックスした状態になったこと
がわかります。でも、このままではリョウは性欲を意識しないのです。
3番目が頬、4番目が首筋。
ここが火照る時にはリョウは自分でも情欲を意識しているようです。
私はリョウの背中をやさしく撫で、後ろ髪を掻き揚げるようにして
ずっと触っていました。
少しずつ少しずつリョウの体に火がつくのがはっきりとわかりました。
でも、この日は何故か私の情欲に火がつくのがリョウよりも遅かった
気がします。
ベッドでピロートークをしているうちに、いつもと寝る位置が左右が
入れ替わりました。
ふと、私は赤くなったリョウの唇に人差し指を当てました。
(いやがるかな?)嫌がられるのは覚悟の上で触ったのですが、リョウの反応は以外でした。
唇を指で触られながら目を閉じて体の力をふっと抜いたのです。
口を閉じることもなく、私のなすがままになりました。
それは、非常にエロティックな情景でした。
美しいリョウが、一段と美しく見えました。
私の心と体にもこの日遅れて火がつきました。
(つづく)
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