Love Letter

彼女（リョウ）と私は、あまり写真を撮りません。

２人共写真は好きですし、特に撮らない理由はありません。
さみしい時とか、写真があればなぁ・・と思ってるくらいです。

私はリョウの顔作りも、体の曲線美も、すごく好きですし・・・
この美しさを残したいという気持ちは、いつでもあります。

でもなぜか、写真を積極的に撮ろうとは思わないのです。

写真を残そうと思うのは、将来この写真を見て、ということを予期します。
「今がいいときだから、楽しいときだから残しておきたい。」

なんか、写真を撮る時は
そんな予感に近いものを、感じているような気がするのです。

リョウと付き合っていて
今が一番いい時と思ったことは、今まで１度もありません。

だからでしょうか？

写真を撮らないのは。

「はああぁぁぁあ・・・。キモチイィィ～～！」

私は、藍のそのセリフを聞くのが好き。
藍が私によって、喘ぎ声を出しているのを聞くと、もっと、いじめたくなる。

「上手いねぇ～～。本当にリョウは、天才だよ・・・。」

何を言ってるの。
そんな風にしゃべれなくなるぐらい、これからもっと、気持ちよくなるのに。

私は自分に、暗示をかける。
「私は、愛撫が上手い」
「私は、藍をもっと感じさせることができる」

自分が愛撫されたいと思う方法で、ひたすら藍を責めつづける。
こうやったら、きっと気持ちいいはず。
私、こういう風に愛撫されたい。

「リョウ！・・リョウ！！とける～～！・・・とけるよぉお～～！！」

私自身も藍がとける頃には、自分の愛撫に酔って、とろけていく。

（つづく）