私の腕の中に飛び込んできて、リョウは悪戯っぽそうな目で私をみていました。
「ね? 指冷たいよ。抱きついてもいい?」寒い冬の外気に触れて、リョウの手首から先は冷たくなっていました。
「いいよ。暖めてあげるよ。」リョウはポッとうれしそうな表情を見せて、ゆっくり私の背中に指を
這わせていきます。
冷たいとはほとんど思いませんでした。
私は、それ以上に興奮していました。
私はリョウの背中を抱え込んでギュッと抱きしめます。
リョウはうれしさを私の背中に回した手で背中を撫で回すことで表現します。
リョウの喜びを背中で感じて、私はむしゃぶりつくようにリョウの首にキスをします。
リョウは目を閉じて首を伸ばして私の愛撫を受け止めます。
何も話さないのに。
お互いが何をしたくて、何をされたいのかわかる状態。
言葉を使わないコミュニケーションが成立している状態。
お互いがお互いの首にじゃれ付いてお互いの匂いを確認しました。
私はそれだけでは不足でリョウの腕を頭の上に持っていき
腋の下をむき出しにさせます。
「いやぁ。。。はずかしぃ・・」リョウは次にされることを予期して猫なで声で私に抗議します。
でも、その抗議はすぐにあえぎに変わりました。
腋の下から肘までを私が舌を這わせるころには・・・・・
(つづく)
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