少し前の逢瀬のことです。
仕事が立て込んでしまっていて、リョウと会うのが久しぶりになって
しまっていました。
シャツは着たままの状態で私達はベッドの中にいました。
付き合い始めた頃には、そそくさと服を脱いで抱き合ったものですが
今は、やはり違います。そんなに慌てなくてもリョウを腕の中に抱き
しめているだけでも十分幸せですから。
仕事の話、友人の話、その日のニュースの話。
とりとめもない話を沢山してるうちに、私達はふとキスをしていました。
リョウの吐息と私の吐息が混ざり合って、急に火がつき始めました。
キスを続けたままで自分で服を脱ぎ、早く早くと抱き合う準備を
しました。
シーツの中で素裸で抱きしめあうと、リョウは私をじっと見つめて
こういいました。
「藍が脱がせてくれればいいのに」ドキリとしました。リョウにしては珍しく大胆な発言でした。
同時に頭の奥の方がぐわっと熱くたぎるのがわかりました。
(ほしい。リョウが欲しい。)私は、むしゃぶるようにリョウの顔に体にキスをし始めました。
もう、リョウの体にどうやれば火がつくのかはちゃんとわかっています。
首、耳、胸、脇のした、脇、背中
順に着実にリョウの喘ぎ声は大きくなっていきました。
(つづく)
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