いつもよりも、あらゆる責めが辛い、きつい。
なんとなく感じていた。
礼儀、言葉使い、態度。
1つ1つに、厳しい注意が入る。
調教をしていただくお願いの挨拶で、私は粗相をしてしまった。
完全に裸になっていないままで挨拶をしてしまったのだ。
普段ならビンタを一発程度で次に進むリョウ女王様は
この日、鞭を引っ張り出した。
私を土下座状態にさせて、大きく振りかぶり一本鞭を振り上げて
手を振り下げるのに合わせて綺麗な円弧を描いて私の背中に
真っ赤なラインを残した。
「ぐぁあああ!!」リョウ女王様に、こんな鞭を受けたのは初めてだと思う。
自分がなんて大きな失敗をしたのかというのがはっきりと
わかる。痛みと同時に緊張感が私の感覚のすべてを牛耳る。
上の立場のリョウ女王様。
下の立場の奴隷の私。
一発の鞭で強烈にその上下関係を思い知らされる。
こうして日記を書いていても、やはり半分あの時のあの場の
緊張感が私の心臓をぎゅっと締める。
同時に、どうしてこんなに簡単に自分が従属してしまうのか
どうしても理解できないままでもいる。
(つづく)
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