リョウ女王様にも、いままで何度踏みつけられただろう。
でも、この日の踏みつけられ方は何かが違う。
今までは、私がとろけるレベルで力を抜いていてくれた。
そう、踏まれるという行為に対して精神的なショックと
快感を私は楽しむ余裕があった。
でも、この日は違った。
痛い。ヒールのとがった先が肉を骨をえぐり、ハイヒール
の底が私の頭蓋骨を床にゴツンゴツンとたたきつけた。
快楽を喜ぶ余裕はなかった。叫ぶ私にリョウ女王様は
問いかける。
「な~に? どうなの?」
私は咄嗟に、言葉を選ぶ。
「きもちいい・・です」
リョウ女王様はにっこり笑って嬉しそうに力をこめて
私の頭蓋を踏みつけた。
「ぐぁあああ!!!」」
ただただ、必死にリョウ女王様の踏みつけに耐えていた。
何故か不思議に逃げようとはしなかった。
でも、ただただ耐えていた。何も考えず、ただ耐えた。
「へんたーい、ねぇ変態。顔見せてごらん。」
真っ赤に興奮した私の顔を見てリョウ女王様は続けた。
「すごい顔。踏まれて喜んでるの?踏まれて嬉しい?」
私は・・・やはり気持ちよくなっていた。
リョウ女王様の問いかけには「はい」とやはり答えていた。
嘘ではない・・今でもそう思う。
(つづく)
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