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自由(その8)

ベッドに座り脚を組むリョウ女王様の前で、私はいつもの姿勢になる。
ご主人様を待つイヌのように正座でじっと指示をまつ。

「舌、出して」

何がおきるのかわからないままで、私は恐怖を感じる。
恐る恐る舌を出すと、リョウ女王様は右手で私の舌を引っ張り
そして、指で潰した。あるいは爪を立てたのかもしれない。

脳に近い器官からの痛感は、恐ろしいほど効く。
肉体的にも精神的にも。

「ぎぃひゃぁぁああ!!、いだ、あ、あ!!」

私は、恐怖のあまり絶叫をする。
リョウ女王様はじっと私をみつめている。
微かに、唇の端が上がった。私の恐怖に震える姿が
リョウ女王様のS心に火をつけて、楽しませているらしい。

これは、私が好む責めではない。この責めはリョウ女王様
自身の好みの責めだ。

「そのまま、舌を出して」

舌を出させ続けたままで、今度はリョウ女王様自身の唾液を
高いところから私の舌の上にたらした。

頭を侵食される・・身体を乗っ取られる。そう感じた。
私は・・・・泣き出した。
幸福感が口から全身に広がって動けなくなった。

そして、2度目の唾液が舌の上にたらされた。
なんなのだろう・・・この感覚は。
私のパニック状態を見てリョウ女王様は楽しんでおられる。

「飲んで良いよ」

考えてみればずっと口の中に溜まったままだった。
でも、もう心は征服されつくしていた。


(つづく)


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リョウと藍

  • Author:リョウと藍
  • 快楽を求め続けてお互いに相手を狂わせて楽しんでいます。
    本ブログはYahoo! JAPANに掲載されています。

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