「ううん。ね、逝って。私の中で逝って。思い切りだしてほしい。」私は一瞬びっくりしました。
私が逝きそうになって、リョウに
出すよといったときに
リョウは確かにこういう反応をします。
でも、自分からこういうせりふを言うのを聞くのは初めてのような気がします。
でも・・リョウの気持ち、何故かわかる気がしました。
私は後ろに指を入れるのを止めて、リョウを思い切り抱きしめながら
一気にスパートをかけました。
気持ちいいとか感じるとかそんなの関係なく。
リョウの
「中で逝って」という言葉に忠実に従うように。
抱きしめて突いて、抱きしめて突いて。
そして終わりのときがきました。
「いくよ、いく、ね、いく、いく、いくいくいく!!!」快感が急激に襲ってきて、私の欲望がドロッと男性自身から放たれて
リョウの体に飲み込まれていくのを感じました。
私の体は痙攣を起こして、2度、3度、4度跳ね上がりました。
その度にリョウの体に注ぎ込まれる私の欲望。
私の上で、息を切らすリョウ。
リョウに抱きかかえられながら、次第に落ち着いてくる私。
体を交えたままお互いの呼吸だけを感じる時間。
いったい何分たったのでしょうか?
私にはひどく長く短い時間でした。
幸福感がすべて凝縮されたような時間でした。
「リョウ。重いよ。横に来て」「ひどーーい、重いなんて。」私は嘘をついていました。重かったわけではないのです。
リョウを自分の腋で抱え込みたかったのです。
抱え込みながら私は言いました。
「こうしたかったんだ。幸せだ。。。」昔、リョウと付き合う前に話した、獣のようなSEX。
ようやく、ようやく私はリョウと一緒に手に入れた気がしました。
P.S.
なにやらリョウが怪しげな事をしている様子です。
また、私を恥ずかしがらせたいようです。
困った奴・・もとい、可愛い奴です。(笑)
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