もう随分昔のことのようにも思えますし、同時に
昨日のことのようにも思えます。
出合った頃のリョウのことです。
今のような大人の女の雰囲気もなく、心から愛されることを知らず
そして、SEXに対して恐怖心しか抱いていなかった彼女。
小さい頃の
トラウマを一人で抱えて、記憶の封印の中に
すっぽりと隠しこんでいた彼女。
ファースト・ステップは彼女の過去のトラウマを
彼女自身がはっきりと自覚して
向き合うことでした。
今から2年弱前に出会ってから随分時間が経ってしまいましたが
リョウと私はそれを乗り越えることができました。
セカンド・ステップは彼女がSEXを楽しめるようになって
そして、一緒に逝くことでした。
もう、何年も何ヶ月もずっとずっとSEXで一緒にオーガズムを
迎えたいと思っていました。
一緒に絶頂を迎えたい・・その思いから私達はいろんな
ことをしました。いろんなことにトライしました。
傍目から見ればつまらないことでしょうが、私達はうまく
行かない事に苛々して喧嘩をすることもしばしばでした。
いつの頃からか、一緒に絶頂を迎えることに固執することは
止めるようになり2人とももっとリラックスしてSEXを楽しむ
ことができるようになっていました。
「いつか、一緒に逝ける日が来るといいね。」リョウはそれがはるかずっと先のことのように言うのが
口癖になっていました。
(つづく)
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