呼吸が収まると、二人はようやく何が起きたのかを理解しました。
あれほど望んであれほど切望したことが、ようやく、本当にようやく
達成できたのです。
「リョウ、リョウ、やったねぇ。。逝けたね。一緒にいけたねぇ。。」私は笑いを抑えることができませんでした。
まるで、ねじが壊れてしまった人形のようにけたけたと上ずった声で笑っていました。
何度も何度もキスをしました。
リョウは私に覆いかぶさるように抱きついてきました。
呼吸が整ってくると、リョウは私と対照的に泣き出しました。
まるで、何かが吹き出してくるように私のことを強く強く抱きしめながら
リョウは号泣し始めました。
後で、ビデオをみてみてベッドの上で抱き合う男女の姿は非常に奇妙でした。
下になっている男は、嬉しそうにけたけた笑っていて
上になっている女は、えんえんと吹き出すように泣いていて。
でも、その場にいた私達はあまり不自然には思っていませんでした。
リョウは私のことを理解していたし、私もリョウを理解していたから。
とにかく、2人とも望みに望んだことがようやく達成できたということに
対して感極まっていたことだけは間違いありません。
この日、私達はセカンド・ステップを踏むことができたのでした。
P.S.
愛してる、リョウ。
お前と付き合うことができて本当に良かった。
私はこの日のこの出来事を一生忘れないよ。
愛してる。
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