リョウが残したメールがこれです。
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「わたしが帰ってくるまでに、読んでおいて。
内容を、ちゃんと把握しておいて。
何度も何度も読んで、言葉を理解するだけじゃなくて
どういう状況だったか、ちゃんと想像して
映像として、頭に入れておいて。
わたしがどんな顔をして、抱かれたか
わたしがどんな声をあげて、喘いだか
わたしがどんな体勢で、抱かれたか
わたしが何に興奮して、何をされて濡れたのか
全部、想像で映像として、鮮明に頭に入れておいて。
帰ってきたら、それがあってたかどうか
確かめてあげる。」
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頭の中を手で触られながら振られるような、そんな
衝撃をこのメールは私に与えました。
頭がぐらぐらしました。
目の視野が少し狭くなるようなそんな感じも。
頭を抱え込み、心臓が爆発しそうになるのをじっとこらえました。
リョウは私が妄想して、それに狂うのを知っていて
こういうメールをだしているのでしょう。
苦しみの中で私はリョウに感謝すらしていました。
リョウが次のメールをくれるのを私はひたすら待ちました。
しかし、実際にリョウが報告をくれたのは次の日でした。
私は悶々とする気持ちで眠れない夜を過ごしました。
(つづく)
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