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擬似・初体験(その3)

女性が初体験の時に、あるいは初めて男に体を許す時に、なんともいえない
緊張感と同時に、どこかあきらめたような表情をするのを私は覚えていました。

相手に全てを任せて言いなりになるときのあの感じ。
いままで、あれだけいろいろ恥ずかしがったり、逃げようとしていたりした
女性があるところで観念したように無抵抗になるあの感じを、私は正直
理解できていませんでした。

でも、このときリョウに可愛がられて初めてわかりました。
抵抗することを諦めるのです。その感じがわかりました。
乱暴にされないか、すごく不安になりました。

(やさしくして。)

私は実際には言葉にしませんでした。
でも、リョウに何度もそうお願いをしたくて仕方ありませんでした。
リョウはそんな私の気持ちをきちんとわかっているようでした。

リョウは理解していて逆をしました。
わざと乱暴に。無理やりに。そして怖がるように私を愛撫しました。
そして、時折、強い眼光で私を見つめ射竦めさせました。

不思議なものです。
嫌なのに、やさしくしてほしいと思っているのに。
でも、こういう風に自分の気持ちを一切無視して荒々しく犯されたい
そういう風にも思いました。


そんな私の気持ちを察知したのでしょうか?
リョウは予想もしなかった行動をとりました。
そして、これが私の心の中でもっとも衝撃的なことでした。



(つづく)


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リョウと藍

  • Author:リョウと藍
  • 快楽を求め続けてお互いに相手を狂わせて楽しんでいます。
    本ブログはYahoo! JAPANに掲載されています。

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