ベッドに座り脚を組むリョウ女王様の前で、私はいつもの姿勢になる。
ご主人様を待つイヌのように正座でじっと指示をまつ。
「舌、出して」何がおきるのかわからないままで、私は恐怖を感じる。
恐る恐る舌を出すと、リョウ女王様は右手で私の舌を引っ張り
そして、指で潰した。あるいは爪を立てたのかもしれない。
脳に近い器官からの痛感は、恐ろしいほど効く。
肉体的にも精神的にも。
「ぎぃひゃぁぁああ!!、いだ、あ、あ!!」私は、恐怖のあまり絶叫をする。
リョウ女王様はじっと私をみつめている。
微かに、唇の端が上がった。私の恐怖に震える姿が
リョウ女王様のS心に火をつけて、楽しませているらしい。
これは、私が好む責めではない。この責めはリョウ女王様
自身の好みの責めだ。
「そのまま、舌を出して」舌を出させ続けたままで、今度はリョウ女王様自身の唾液を
高いところから私の舌の上にたらした。
頭を侵食される・・身体を乗っ取られる。そう感じた。
私は・・・・泣き出した。
幸福感が口から全身に広がって動けなくなった。
そして、2度目の唾液が舌の上にたらされた。
なんなのだろう・・・この感覚は。
私のパニック状態を見てリョウ女王様は楽しんでおられる。
「飲んで良いよ」考えてみればずっと口の中に溜まったままだった。
でも、もう心は征服されつくしていた。
(つづく)
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