私が今すぐできることは、何だろう・・
結論は明白でした。
ただひたすら、リョウを愛してあげること。それしかできません。
自分の嫉妬心、気持ち、考え、感情 ・・・そんなものは
リョウの苦しみに比べれば、ごみみたいなものです。
ひたすら、リョウの辛い話を聞いてあげる。うんうんと、相槌を打つ。
リョウの法律上の旦那さんの、リョウへの仕打ちは・・・なんていうのでしょう。
自分の性欲をただただ、リョウの体で処理するという感じなのです。
リョウの気持ち、体のことなど、ひとつも考えていません。
ただただ、自分がしたいこと、自分がして欲しいこと、自分が満足できること
それを、リョウに押し付けているようです。
まるで子供のようです。
まだ恋愛を知らない、中学生の性欲に似ているように思えました。
聞いていて・・・正直に言って、私の心を引き裂くようなリョウの告白は、沢山ありました。
私の心の中では、やはり憎しみや嫌悪や嫉妬の気持ちが、渦巻いていました。
でも、それが何になるのでしょうか。
リョウと私の為に、役立つ感情なのでしょうか?
何度考えても同じです。
私にできることは、リョウを愛することだけです。
傷ついているリョウを、癒すことだけです。
私は、リョウの話を思い出しながら、ずっとずっと
次に会う時、どうしたらいいだろうか、そればかりを考えていました。
(つづく)
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