今年もリョウと一緒の生活が始まりました。
ほんの終日で何が変わったというわけではありません。
しかし、こうしてまたリョウと新しい年を迎えることが
できたことは本当に嬉しいと思ってしまいます。
「去年のお正月に、こんなになるなんて思っていなかったでしょう?
だから、来年どうなるかなんてわかるわけないじゃない。」去年の暮れに、私が、
「来年は何が起こるだろうね?」という問いに対してのリョウの答えでした。
でも、私もリョウと同じ考えです。
一体何があるなんて全然わからないと思うのです。
この日記に記したことで去年のもっとも大きな変化は
責め手と受け手の入れ替わりでした。
責めるのは私の役目、受けるのはリョウの役目であった2人の関係は
年の中盤から完全に入れ替わった状態になりました。
リョウも私もこの新しい関係に酔いしれひたすら新しい楽しみを
追求していったのは事実です。
でも、リョウと私の関係はこの形態ばかりであったわけではありません。
気分によって、体調によって、その時の天候によって
私達はその形態のありかたをころころと変えていっていました。
そして、今年最初の逢瀬。
激しく交わる欲望よりも何故かじゃれあいた気分の私がいました。
それはリョウも同じようでした。
申し合わせたように、私達は軽いキスから始まって
ベッドの上で深く深く舌を絡め、手を絡め、体を絡めていきました。
(つづく)
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