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苦しむ顔と、逝く時の顔(その14)

顔面にリョウの局所が迫ってきました。
何をされるのか、私はわかっています。
でも、身動きは出来ませんでした。

鼻の上のところにリョウの入り口がぴったりと乗りました。

「匂い。嗅いで。」

私は止めていた息をふっと吐いて、そして匂いを嗅ぎました。
リョウは濡れていました。
私の反応をみて興奮していたのだと思います。
そして、リョウの愛液以外の匂いもしました。
先ほど下着を嗅いだ匂いよりもずっと濃いスペルマの匂いでした。
ほんの少し嗅いだだけで、すぐにそれとわかりました。

「やだ!やだやだやだ!!!」

私は上体を起こして必死に逃げようとしました。
リョウはがっしりと私の体をリョウ自身の体で押さえ込んで
私を決して解放しようとしませんでした。

「嗅ぎたいでしょう? すきでしょう?こういうの。」

リョウはまた私に覆いかぶさるように局所を押し付けてきました。

「嗅ぎなさい。いっぱい匂い嗅いで。」

有無を言わさぬ迫力でリョウはどうしても私に嗅がせる
つもりに見えました。

私は匂いを嗅いだらもうだめだと直感していました。
これを嗅いでしまったらもう逃げ出せなくなる。そういう直感が
働いていました。
リョウも恐らく同じことを考えていたのでしょう。
匂いを嗅がせてしまえば、私は完全に堕ちると確信していたのでしょう。

「嗅ぎなさい。」


(つづく)


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リョウと藍

  • Author:リョウと藍
  • 快楽を求め続けてお互いに相手を狂わせて楽しんでいます。
    本ブログはYahoo! JAPANに掲載されています。

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