その日は、リョウと普通のデートをする予定の日でした。
おいしいイタリアンの店に一緒に行って評判のスパゲッティー
を堪能するはずだったのです。
一度、道順をネットで調べたのですが、メモをなくしてしまい
リョウを待たせて再度携帯で検索をしていました。
街の中、人が多く行きかう中で突然、世界の色が変わった気がしました。
それまで普通だったものが突然、別次元にトリップしたようなそんな
印象を受けました。
リョウがさりげなく私の上着に左手を差し込んで私の胸の突起を
愛撫しだしたのです。
長年、付き合っているカップルがさりげなく相手の体に触れるように
ごくごく自然にリョウは振舞っていました。
事実、彼女はその時、悪戯心はあったものの私が受けたショックを
事前に予測してはいませんでした。
私のスイッチが突然入ってしまいました。
全く予期していない時に、不意に受けた快感で深く深くスイッチが
入ってしまったのです。
そして、世界が色を変えました。
2人のイタリアンレストランでのデートは、その瞬間に
2人の野外での戯れに変わったのです。
(つづく)
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