リョウの日記の連載はいかがだったでしょうか?
リョウの愛撫日記を読み終えて、2人で感じ方の違いがこんなに大きかったのだと痛感させられます。
私は受身の立場でしたので、ほとんど責め手のリョウの気持ちの変化を考える余裕などありませんでした。落ち着いて言葉少なく私を冷静に追い込んでいく姿は私から見ればパニックに陥っていたとは思えないものでした。
リョウの愛撫日記を読むまでは、私はリョウが私の状態を完全に理解しているものだとばっかり思っていました。ところが現実は全く違って、リョウはあちこちの場面で私の状態を把握しきれないで迷っていたのです。
このことは少なからず私にショックを与えました。
コミュニケーションというものはどれほど難しいのかということを改めて私たちに知らしめた感じです。
人が言葉を交わさずに理解しあうことがどれだけ難しく、また、自分の素直な気持ちを相手に理解してもらうことがどれだけ大切か・・・
「あいつと俺は大丈夫」などと安直に思ってはいけないのです。
実は、もう1つ私にはショックなことがありました。
それはリョウの対応のうまさです。
リョウ自身非常に迷いながらも責め手としては完璧な対応をとったということです。
きっと、私がリョウの立場だったらいろいろリョウに話しかけてリョウの状態を知ろうとしてしまったことでしょう。でもそれは雰囲気や流れを阻害してきっといい方向には結びつかなかったことでしょう。
リョウは、その場の雰囲気にうまく合わせて次の行動を決めています。
多分このうまさは彼女の天性の勘なのだと思います。
悔しいことですが私には真似のできない領域のことのようです。
自分の理解や納得よりも相手の状態に合わせた責めをするリョウ。
私は彼女のこの天才にこの後何度も狂わされることになります。
明日からはまた、藍の日記が続く予定です。
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