大きな絶頂を迎えてピクリとも動かないリョウ。
ぐったりと力が抜けてベッドに横たわる美しい肢体。
こんな美しいものが世の中にあるのだろうかと
私はしばし見とれてしまいました。
デジカメを手に取り何枚も写真を撮りました。
こういうときのリョウの姿は本当に美しいのです。
ずっとずっと記憶に残しておきたい、そう思いました。
リョウが目を覚ます頃、丁度お別れの時間になりました。
少しあたふたとしながら、一緒にシャワーを浴びて帰り支度を済ませます。
もう少し、もう少し一緒にいたいのに。
いつもいつもそう思いながら時間ぎりぎりまで一緒に居る二人。
この日もかなりいろいろなことがあってくたくたなのに
それでも交わりたいと思い続けてしまう二人。
別れ際、人が回りに多いこともあり声を出さずに「愛してる」を
お互いに告げました。
声に出していないのに恥ずかしそうにしながら私に
伝えるリョウのことを私は激しく愛しいと思いました。
リョウは車の中から何度も振り返って私に手を振りました。
私もリョウの姿が見えなくなるまで人目も気にしないで手を振っていました。
別れた後、リョウがチャットで話かけてきてくれました。
いつもは私から言うことが多い「愛してる」の台詞は
この日はリョウが先に言ってくれました。
私の心の奥底にずしんと響いた言葉でした。
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