前のエントリーの続きです。
リョウの質問は続きます。
「どこを踏まれたい?」「え?」「お前の体のどの部分を踏まれたい?」「顔です。」「顔がいいの?」「はい。」純粋な確認、質問の意図も多分あったのだと思います。
でも、リョウは執拗に私に確認をしているのがわかります。
同時に、確認を済ませて大丈夫だと思ってから彼女は私に被虐心や羞恥心を引き起こすことをワザと話すのです。
「顔なんて踏まれても痛いだけじゃない。そんなのがいいの?」「はい・・・あの。。踏まれるというより多分、愛撫されたいのです。」「踏むことが?愛撫?」「いえ。上から踏みつけるのではなく足で、撫でられたり口の中に入れられたり。勿論多少きつめでいいのですが結局は愛撫なのだと思います。」「先日にリョウ様にしていただいたときもそんな感じの時に天国にいるような気分になれました。」この時に、私はある種の開放感を感じていました。
リョウが私の非常に特異な性癖を認めてくれているのがすごく嬉しかった気がします。
リョウの聞き手としてのすごさは、私の話がどんなに理屈が飛んでしまってわけがわからないものであろうともまず受け入れてくれることです。
どんなこともまず聞いて拒否しないで受け入れてくれるのです。
理由を求めたり、自分の感情を人に突きつけたりしないのです。
リョウに話をしているうちに私は次第次第に自分の気持ちの奥底に気がついていっています。
何故私はこんな性癖をもっているのだろう?
何故私はそれをこんなに好むのだろう?
リョウに質問されているうちに私も自問自答を繰り返しています。
そして次第に自分の根源に近づいていくことができるようになっていくのです。
受け入れて相手が好むことをとにかく理解して見つける。
それが彼女の天性の能力なのだと思います。
(つづく)
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