きっかけは本当に冗談からでした。
二人でチャットで話をしていて、例の亀頭責めや
足踏みの話をしているうちにためしにリョウが責め手になってみようということになりました。
俗に言うチャット調教などと呼ばれているものです。
別に、チャットをしながら何かをするというわけではないので
あくまでも空想とか妄想の世界で2人でオバカなことを考えて楽しむ程度のものでした。
リョウは当たり前ですが、責め手は初体験でしたのでどうしたらいいか分かりませんでした。私もリョウに対して責め手だったことがあるので非常によくわかります。
次から次へといろんなことを考えなくてはならないし、言葉でうまく相手を誘導しないといけません。
これは思った以上に難しい作業で、すぐ言葉に詰まってしまったり
次に何をすればいいのかわからない状態になってしまうのです。
そこで新米の責め手のリョウが考えた最初の方法はなかなか賢いものでした。
「何をしてほしいかいいなさい。」責め手は命令をするほうですから質問はある種厳禁です。
だから、受け手の私に考えさせるために命令をするわけです。
この方法だと、受け手は自分がされたい責めや興味がある責めを
口にすることになります。
そして、それが常識を外れたものだと口にするのは非常に恥ずかしい
事につながりある意味では羞恥責めの要素も持つのです。
面白いもので初めは2人とも普通の言葉をつかっているのに
次第次第に私は敬語を使うようになり、リョウは命令口調を使うように
なりました。
いつもの2人の関係がさかさまになった時・・・・
私はある種の快感を感じていました。
リョウによって少しずつ掘り起こされる内なる欲望。
リョウに恥ずかしくていえなかった欲望がこの会話では自然に
私からリョウへ伝わって行くからです。
欲望というにはあまりにも小さな興味もリョウは私からどんどん
掘り起こしていきました。
私は自分でも気がつかないことにリョウへ告白を通じて気がついていくのでした。
(つづく)
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