私は、リョウに怖いという言葉を封じられて体が硬直してしまったのを覚えています。
精神的に縛られる・・・そんな恐怖を感じていました。
でも、その恐怖など比べ物にもならないようなとんでもない恐怖を私は体が知ることになりました。
リョウはローションをたっぷりと手にとって私自身の愛撫をはじめます。
気持ちいい・・すごく気持ちいい。
私自身全体を優しくそいて性感のポイントを間違いなく愛撫されました。
ローションをつけているせいもあり、あまりの快感に一気に私自身は大きくなります。
そして、亀頭部分の感度が急にによくなります。
リョウは私の右隣に座り込んで、右手で私を愛撫しながらずっと私の目を覗き込みます。
もう、既に亀頭責めは始まっていました。
下半身から湧き出る強い快感とそして目の前の美しいリョウの顔。
うっとりとするような幸せな時間です。
しかし、この天国は急に地獄になるのです。
もう既に経験しているので良くわかっています。
全てのこと過ぎればよくないことなのです。
亀頭責めは快感を体に送っても、決して私自身をイカせることはありません。
普通男性は快感が続いてイケばおしまいです。
でも、これは逆にいけなければエンドレスに快感を受けることになります。
普通は痛くなります。
でも、私の相手は愛撫の天才のリョウです。
巧みに愛撫のポイントをずらして、私が痛いと感じる前に違うポイントを
愛撫しているのです。
イク事も、そして痛くなることさえできずに、ひたすら気持ちのいい快感を
送りつけらるのです。
気が狂いそうになります。
いえ、狂うのです。我慢できずに大声を上げます。
普通の喘ぎ声ではありません。拷問をされている人間の声です。
いえ、正確には獣の声です。
頭が熱くなってきます。怖いのです。すごく怖い。でも、怖いといえないのです。
やめてともいえない。
快感を終わらせたくないからいえないのではないのです。リョウに、責め手に
言っちゃダメと言われると口にできなくなるのです。
段々意識が遠くなります。
リョウの顔が霞んできます。
視線をそらして、快感から少しでも気を紛らわそうとします。
すると・・
「だめ、こっち向いて」リョウはキツイ口調では話しません。むしろ優しいくらいです。
でも・・言われた私は凍りつきます。リョウをしっかり見ます
そして、また目が霞んでくるのです。
縛られた手は狂ったように暴れます。
耐えられないのです。
全身が私自身になってしまったような、そして私全てをリョウに
快感責めされているようなそんな状態に追い込まれました。
(つづく)
「新しい世界」 シリーズ一覧
最近のコメント