真昼間の公園。よく晴れた日。
私達以外にも、数人、のんびりした空気を吸っている人がいる。
その中での、白昼堂々の私の悦び。
藍に笑顔を向け、藍にしか聞き取れない声でそっと言う。
「ね。出して」もちろん、抗議の声がすぐに聞こえる。
だが、そんなことを気にしていては、私はいつまで経っても楽しめない。
二度ほど藍に否定されたが、半ば強引に膝に掛けた上着の下で、下半身を露出させた。
思った通り、濡れてる。
まるで、女性が男性のそれを待ってるみたい。
向こうのベンチに、女性が一人座っている。
遠く離れた場所に、カップルが腕を組んで歩いている。
こちらをじっと見られたら、わかってしまうかもしれない。
それでも、私は手を止めない。
そんなに仰け反ったら、みんなにわかってしまうよ。
そんなに身体に力を入れたら、誰かに見られてしまうよ。
そんなに苦しそうな顔をしたら、とても不自然だよ。何度も、藍の制止の言葉を聞いた。
その度に、やめずに愛撫を続けようとするのだが
さすがに本当に耐え切れない藍が、私の手を押さえつける。
「本当に駄目。 声が出ちゃうよ・・」
そうね。
そのあなたの声は、この場所に、とても似つかわしくないものね。どんなに必死で堪えようとしても、うめき声のようなあえぎ声は
止めることが出来ないらしい。
それをわかっていながらも、私は意地悪く言う。
「駄目じゃない。 もっと堪えてよ」私は周りを注意深く見ながら、また、藍の身体へと手を伸ばす。
何度も唾液をつけ、手のひらと指先を使い
優しく、時に激しく、愛撫に愛撫を重ねていく。
藍のズボンが、唾液で汚れてしまうかもしれない。
そんなことも少し考えたが、ここまできたら止められない。
藍も、きっと止めてほしくないに違いない。
私は両手を使い、いつもの部分的な愛撫ではなく
気持ちよくさせる愛撫と、狂わせる愛撫の、両方の刺激を与えていく。
(つづく)
P.S.
お久しぶりのリョウの愛撫日記です。
あの時のことを思い出してしまい頭の奥が熱くなってしまいます。
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